ノモスとグラスヒュッテ

ノモスはグラスヒュッテを故郷と呼べることを誇りに思っています。グラスヒュッテは森と谷の間に押し込められた小さな町で、ベルリンの南、ドレスデンの傍に位置し、エレツ山地の東側にあります。ここで作られる時計は世界的に有名で、同時にこの町の時計師たちは、世界中の時計師の中でも最高な技術者として評価されています。

精緻な時計は170年以上にわたってグラスヒュッテで製作されてきました。そこには世界中のどこにもない伝統があります。

時計技師、デザイナー、エンジニア、工具技師がこの場所でできることは、他の場所では彼らの同業者が苦労していることでもあります。なぜなら、グラスヒュッテの時計は、1845年からいくつもの世代にまたがって作られてきたものだからです。たくさんのユニークな特性、非常に優れた品質、手作りと伝統技術への愛をその中に宿し、時代を超えてきたグラスヒュッテの時計は、その一方で常に現代的でもあります。まさに人生のための時計なのです。

すべての土地の中で、なぜグラスヒュッテなのか?

15世紀から、この地域は鉱業を営んできました。しかし、次第に銀や銅鉱石が尽き始め、このコミュニティの人々はあせり始めていました。そんな中、1845年、ザクセン王フリードリヒ・アウグスト2世は、時計技師のマイスターであるフェルナンド・アドルフ・ランゲ氏に、時計作りの手法を人々に教えると同時に、スイスでイメージされるような、エンジニア・工具製作者・ダイアルや針、ケースの製造者という生産区分の時計産業を興すことで、その地に新しい時代もたらすという使命を与え、グラスヒュッテに派遣したのです。二つの戦争と東ドイツ時代はグラスヒュッテとその産業に大きな打撃を与えましたが、時計づくりの知見と専門知識はより強く育ちながらそこに残りました。こうして、1845年からこの小さな町の名前は世界で最も優れた時計の代名詞となり、今日ではその名声はより高くなっています。

「グラスヒュッテ」の厳しい品質基準

世界中でもごく少数の製品だけが指定されている「グラスヒュッテ」の称号は、厳密に保護されています。このユニークな町の厳しい品質基準を強調するために「グラスヒュッテ」の名称の使用は厳しく制限されているのです。
 
ムーブメントの価値の中で少なくとも50%以上をグラスヒュッテで生産している会社だけが、「グラスヒュッテ製」として「グラスヒュッテ」の称号を冠することができます。ノモスグラスヒュッテは各ムーブメントで、50%を大きく上回る95%のパーツをグラスヒュッテで生産しています。

どうやってグラスヒュッテのムーブメントを搭載したグラスヒュッテ製の時計を見分けたらいいのでしょう?それは、下記のグラスヒュッテの典型的な特徴に則っています。

・3/4プレート、香箱そして脱進機機構の輪列:150もの伝統的価値に裏打ちされた特別に強固で美しい構造

・グラスヒュッテ式コハゼ(巻き上げ機構の中のパーツの一つ)はスイス製の巻き上げ機構と違い、そのばねは長くそしてカーブしています。

・精度の高さからくる最上のエレガントさ:スワンネック緩急針

・青焼きねじ-290度以上で熱することで鉄はヤグルマギクのような青い色になります。こうすることで腐食からも強くなります。

・ペルラージュ模様、ストライプ模様、そしてサンバースト模様などの装飾による、唯一無二のタッチ

ドイツの中で最も大きな機械式時計製造会社

ローランド・シュヴェルトナーによって1990年に設立されたノモス グラスヒュッテは、現在ではドイツの中で最も大きな機械式時計製造会社となっています。ドイツの他のどの企業もノモスほど多く時計を生産することはできません。そうなることができたのは、おそらく多くの特別なものがノモスの中にあるからに違いありません。

グラスヒュッテでは、旧駅舎の工房や谷の中で高い場所にあるノモスクロノメトリー、精密機械部門、そしてシュロトヴィッツ地区の生産工場などにおいて260名を超える技術者が高品質な時計やムーブメントを製造しています。グラスヒュッテの町はノモス グラスヒュッテの心臓部であるのは言うまでもないでしょう。しかし、世界中の都市(例えばロンドンやニューヨーク、ベルリン)にはさらに多くの従業員がおり、すべてあわせると300人以上にもなります。
ムーブメントメーカーからムーブメントを買わずに素晴らしい時計を作っているメーカーは、グラスヒュッテの企業だけではありません。しかし、自身で設計から製造まで行っているメイカーは限りなく少ないのです。ノモスグラスヒュッテは自社内のみでムーブメントを開発・製造をしています。すべての時計がグラスヒュッテの社内で、工房で生産されているのです。
そしてパーツのほとんどが手作りで作られています。スライスプレート、ブリッジ、歯車、青焼きねじ、エッジの面取り作業、正確に調整されたムーブメント――最良の時計を作るということは多大な努力を要求されます。それは時としてマーケット予測から設計を始めてその時計を世の中に送り出すまでに、何年もの時間を費やすこともあります。信じられないような努力とディティールへの気遣いと共に、ノモスの時計技師は多くのムーブメントのパーツを、その手で完成させているのです。ノモスグラスヒュッテが機械を使用するのは、1/1000mm以上の精度を必要とするような、手作業ではできない範囲のみです。
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